神戸製鋼のアルミ部品の強度データ改ざん問題の「落としどころ」
神戸製鋼のアルミ部品などの強度偽装が明るみとなって問題となりました。アルミを主力製品とする神戸製鋼にとっては、生死を分ける問題です。
最果ての地にいる僕の耳にも、報道の少し前から界隈が炎上し始めていることは聞こえていました。
www.asahi.com
今回の偽装問題は影響が大きすぎる。
最近だと、企業の偽装問題は東芝、三菱自動車、東洋ゴムなり、あったわけです。
粉飾決算であれば、修正すことができますし。燃費改ざんであれば、カタログを修正できる。免振ゴムの性能偽装であれば、交換が可能です。
しかしながら今回の件については、適用品が自動車、飛行機、新幹線など多岐にわたること、さらに多様な部品の中に組み込まれてしまっています。それが長期間にわたり納入されており、世の中に出回っています。僕らの乗っている自動車や飛行機に使用されている可能性は十分あると思います。
現実的に、今回の問題となった大部分のアルミ製品を代替品に置き換えることは不可能です。既に交通システムで運用されている飛行機、自動車、新幹線を止めてしまって、新たに代替開発を行い、生産し、交換していく事は不可能でしょう。
結局行き着く「落としどころ」
各取引先は対応に追われており、かなり頭を悩ましていると思います。しかしながら、各企業は「落としどころ」を想定しているはずです。
それは、のデータ改ざんされたアルミ部品などについて、本来のデータが残っていると思いますので、これを取引先企業へ展開し、取引先企業は試験なり、検討などを行い、結果的に、本来のデータであっても強度に問題が無いという発表を行うと思います。
もし本題のデータがなくとも、今後試験を行い、結果、問題がなかったという発表を行うでしょう。
これがベストの選択ではありませんが、最も影響が少ないベターな選択になると思います。
豊洲の築地移転問題に似ている
これって、豊洲の築地移転問題と似てますね。箱ができているのに、莫大な費用をかけて、移転中止なんて非現実的なことと一緒。
今回は莫大な代替品の開発ができないことと同じ事でしょうか。原理主義の方は納得しないかもしれませんが。
ホント、神戸製鋼、マジ勘弁してくださいよ。
追記 2017/10/9 23:45