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「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」戦後70年で教訓は活かせてる?

この前、子供の幼稚園のイベントの準備が進まないと妻が愚痴を言っていた。

皆、取り掛かりの威勢は良いが、結局誰が取り仕切るかもあいまいで、判断も空気が左右する。なかなか準備が進まず、結局、当日に準備不足が露呈してしまう。

良くありそうな話だなぁと思った。

 

「旧日本軍」も「幼稚園の保護者会」も組織。 

「失敗の本質ー日本軍の組織論的研究」を読みました。

野中郁次ら6名の研究者の共著であり、は第二次世界大戦の敗戦をから、現代の組織にとっての教訓を研究する本です。

 

官公庁や企業、学校やサークル、地域の寄り合い、はたまた先の幼稚園の保護者会まで、僕たちは共通の目標を達成するために「組織」に属しているわけです。

 

僕たち日本人は、第二次世界大戦の敗戦という、貴重な反面教師を得たはずなのだが、東芝三菱自動車の経営危機や、原発事故や豊洲市場の移転の対応など見ていると、旧日本軍の失敗とオーバーラップしている印象を持ちます。

 

話は冒頭に戻るんですが、結局、幼稚園のイベント準備が上手く行かないことは、本書に照らし合わせると、空気の支配や、属人的な側面が失敗の本質なのかもしれません。

 

本書を読んだときに、旧日本軍と幼稚園のイベントの準備という突拍子もない比較が頭をよぎったのは、旧日本軍の組織的問題を、日本人誰しもが抱えているから?

 

戦後70年経った。 

戦後 の 企業 経営 で 革新的 で あっ た 人々 も、 ほぼ 四 〇 年 を 経 た 今日、 年老い た ので ある。 戦前 の 日本 軍 同様、 長老 体制 が 定着 し つつ ある のでは ない だろ う か。 米国 の トップ・マネジメント に 比較 すれ ば、 日本 の トップ・マネジメント の 年齢 は 異常 に 高い。 日本 軍 同様、 過去 の 成功 体験 が 上部構造 に 固定 化 し、 学習 棄却 が でき にくい 組織 になり つつ ある のでは ない だろ う か。

戸部 良一; 寺本 義也; 鎌田 伸一; 杉之尾 孝生; 村井 友秀; 野中 郁次郎. 失敗の本質 (Kindle の位置No.4304-4307). . Kindle 版.

 

本書の初版は1984年であり、その時点で戦後40年経過とあるが、今だと戦後70年以上経過したことになります。

本書は企業研修の課題図書として挙げられることが多いと言う。ぶっちゃけ、僕も会社の課題図書として、本書を読んだわけなのですが。

 

未だに、課題図書として挙げられるという事は、本書の指摘する「失敗の本質」は、大昔から根づいた日本人のDNAの様なの問題かもしれません。

正直、ぜひ外国人に読んでもらって、自国にも当てはまるのか、やっぱり日本人おかしいって思うでしょうか?

 

最後に

ともかく、僕が「失敗の本質」と同じ轍を踏んでないかと問われると、踏んでるかな。だって、皆が意味のないと思える社内研修すら止めようと声を上げてないんで。

 

経営者や管理職だけではなく、プライベートでの小さな組織に落とし込んでも、面白いし、よりよい結果のためのヒントが得られると思いました。

 

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

 

 

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